スタッフブログ

EP.5 桜庭帆夏編 すべての瞬間は君だった。1st Anniversary Documentary -あの日の約束-

2025.09.25

すべきみ1周年に向けたインタビュー&ドキュメンタリー・桜庭帆夏編

【アイドルになるまで】
他のメンバーみたいにアイドルが好きだったとか、アイドルに憧れを持ってるとか、もう一回アイドルをしたいとか、そういうのは全くなかったので、アイドルに無頓着というか、業界に入ろうとも思ってなかったんですけど。

自分自身、高校生の時代からずっと鏡を割っちゃいたいぐらい自信がなかったときがあって。自己肯定感をあげたいと思ってて。高校の友達のライブをたまたま見に行って、その友達がアイドルだったんですけど、その子を見て、同い年なのにこんなにステージでキラキラしてて輝いてるなあと思って。友達ももちろん可愛いんですけど、みんなに応援されてて、本当に自信満々に見えて。そのときに、アイドル、私もしてみたいと思って。こんなキラキラ輝いてみたいと思って。そのときにちょうどすべきみの、菜々さんのオーディションを見つけて応募してみようと思いました。

【初めてのオーディションで】
特技披露みたいのがあったんですけど、その中でバトミントンのラケット持ってきてたりとか、足の音のダンスを準備してる子とかもいて、私はものまねしか準備してなくて、やばいかもみたいになってたんですけど いざ呼ばれて二次選考のときに菜々さんがいて、その前で全然しょうもないものまねをして、その二次を終わったときは、もうこれ落ちたなって思いました。なんか全然爪痕を残せなかったなって思ってました。

一次二次まではお母さんに言ってなかったんですけど、三次選考が土日どっちも行かないといけなくて、土曜日は学校があったんで、どうしてもお母さんに早退のお願いをしなきゃいけなくて「えっ!」みたいな。「あんた、またいつの間にアイドル受けてたん」みたいに言われて。

当日に言ったからお母さんも許すしかなくて、「まあ、受からんでしょ」みたいな感じだったんですけど、まさかお母さんも私が名前を呼ばれると思ってなくて。ちょっと今回受かっちゃったから、もうちょっと残るみたいな話をしたら、「えっ、あの菜々さんのところ行くの?」 みたいな。帰るときに菜々さんと写真を撮ったんですけど、その集合の写真を見せて、お母さんが「えっ、ほんまなんや」みたいな、「そんな才能あったん」って言われて。お母さんもびっくりするぐらいちょっと急遽受けちゃったので。でもお母さんめっちゃ喜んでくれました、お父さんも。

オーディションは楽しかったです。結構仲良くなった子がいて、未だに、たまに喋ったりします。(自分の)名前が呼ばれたとき、一番仲いい子と腕くんで座ってたんですけど、自分だけ立つ瞬間ってやっぱ腕を解かないといけなくて、結構それが複雑で、私そういう競争世界にあんまり入ったことがなかったので、自分もめっちゃ嬉しいけど、ちょっと複雑な思いもあったというか、勝負は決まるんだなみたいな。そのときに覚悟が決まったというか、頑張らなきゃなって思いました。

【すべきみになって】
初めて舞台に立ったとき、情報解禁からお披露目まで配信を見てくれてるお客さんは結構いたんですけど、顔もわからないし見たこともないから、本当にいるのかなとか思ったりしていて。ステージ立ったときに、私のペンライトを振ってくれてる人がすでにいて、本当に私にファンがついてくれてるんだって自覚もしたし、同時に、私はそんなに緊張しないと思ってたんですよ、タイプ的に。でも、めっちゃ緊張して、ありえへんぐらい声が裏返っちゃって、自己紹介すらまともにできなくて、ぐだぐだだし、でもその中で、お披露目が終わって特典会したときに、ファンのみんなが頑張ったねとか、これからも頑張ってねって応援してくれる人がいて、この人たちのために頑張ろうって強く思いました。

【勉強かアイドル活動か】
土日は当たり前のようにライブが入ってて、平日も学校終わりにライブが入っててみたいなのが多かったんですけど、学校が終わってライブするってなったら、ライブ自体はめっちゃ楽しい、お客さんと喋ってるときはめっちゃテンション上がってるんですけど、終わったときに記憶がないままもう寝てるとか、体力はどんどん減ってってるんだなっていう感じはあって。学校でも友達と喋るんですけど、「お前、省エネじゃねえ」みたいな感じで、あんま動かなくなる感じもあって。活動自体はめちゃめちゃ楽しかったんですけど、学校とかではちょっと疲労が出てた部分もあったかなって思います。

いつも結構ギリギリだったんですけど、一番やばかったのはテストを受けて、ライブ出て、次の日東京みたいな。で東京に土日行って、次の日また帰ってきてテストで、みたいなときは、車の中でみんなが寝てる中ちょっとiPadを開いて勉強したりとかして、東京遠征終わって次の日とりあえずテストを受けて帰ってきたときに、なんかもう、何してるんやろう、みたいな感じになって。そのとき一番疲労っていうか、一番「無」になった、人生が分からなくなりました。なんかこれ、どっちかにした方がいいんじゃないかなって、そのとき結構思いました。勉強か、活動か、どっちかじゃないとどっちも曖昧になっちゃいそうやなって。

ちょうどそのときぐらいに学校にバレちゃって。アイドル活動っていうのをやっちゃいけないっていうことを知らなくて。急に見たこともない、教頭とか校長に呼び出されて、ダメだよみたいな、怒られるだけじゃなくて、活動したいならもう高校を続けられないよみたいなのを平気な感じで言われちゃって、「えっ!」みたいな。私は全然そんなこと想像してなかったから、究極の二択を急に迫られて。どうしようってなっちゃって。でも、もうそれだったら高校やめようかなって思っちゃうぐらいアイドル活動が楽しかったので、そのときに結構アイドルに本気なんだなって思いました。

結局、お母さんとかスタッフさんとかがいっぱい話してくれて、説得できて卒業させてもらえたんですけど、あのときは本当になんか究極すぎる、人生で一番じゃないかなっていう究極の選択を迫られちゃって。そのときかな、一番、活動と学校の両立の難しさを実感しました。

活動を通して、私が自信なかったときから応援してくれるファンの人とかのためにも、私のためにも、どんどん成長していきたいなって思っていたんですけど、自分的には順調って思ってるときに歌割りが減っちゃったりとか、後ろの立ち位置が増えたりとかなったときに、私の今のやり方が間違ってるのかなとか、自分自身の評価しているものが周りの評価とは違うのかなとか、いっぱい考えてそのときはどうしたらいいかなっていうことで頭がいっぱいでした。

【センターへの抜擢】
「嬉しい」が一番大きかったです。曲を初めて聞いた時に一番私が絶対に盛り上げれる曲だって、そこだけはめっちゃ自信あったので、この曲といったらほのかやって思う曲にしようって思いました。センターは超楽しみです。やっぱ、みんなの頭を見てきたんで、誰も目の前にいないところ、お客さんが第一に見えるところに立つことが一番楽しみです。覚悟を持ってセンターっていう責務を全うしたいです。

【あの日の約束】
アイドルを始めて一番私が合うところかもっていうか、天職だなっていう思いがあるので。やっぱり、みんなで掲げている大阪城ホールに立つことが一番大きな夢です。絶対今回選ばれたのはファンのみんなのおかげだと思うので、恩返しになるかわかんないけど最終的には大阪城ホールでもっともっと輝いている帆夏を見せたいなって思います。